山田うどん・平塚大神店レポート
神奈川県伊勢原市在住・武井めぐみ
〔2012/2/12 12時10分自宅出発!! 山田の中の一本足のカカシ×2 !?〕
先週に引き続き、日曜の昼、お口が『うどん食べたいモード』になっている。
山田うどんに行くしかない(笑)今日は旦那と【平塚大神店】に行くことにする。
ここはネットの地図によると道路はさんで真向かいにラーメン屋さんがあるの
だ。
麺、直接対決!…それだけでも気になるではないか!!
今回も公式ホームページで調べた平塚大神店の住所を我が家のカーナビに手打
ちで入力、ぬかりはない。
伊勢原市の自宅から車で約20分…先週の厚木下荻野店とは異なり、これがとて
つもなく見晴らしが良く、まっすぐな道ばかりで助手席で私はほんとに眠ってし
まった。
4車線の国道129号線、正安寺入口交差点すぐのところに【山田うどん 平塚
大神店】はある。
まず感動するのはその『駐車場の広さ』である。
数えました!堂々の25台!!1台あたりの駐車スペースのでかいこと!でかいこと!
10トントラック、いやいや、観光バスも止まれそうな特大スペース!
快晴の日曜日、さすがにそうした大型車の駐車は少なかった。(それでもワゴ
ン車を中心に15台程度は駐車していた)
なんとその駐車場から真っ白な富士山が拝むことができた。その美しさに思わ
ずシャッターを切る。
気になるのは国道はさんで真向かいのラーメン店。
コンビニ(サークルK平塚大神店)と駐車場共有されていて、その広さは山田う
どんよりはるかにデカい。
そのラーメン店は…【かかしのラーメン・平塚大神店】!同じヤマダのグループ店で
あった!!
ひたすらまっすぐな道…堂々とした富士山全体を拝めるほどの駐車場…
山田うどん&かかしのラーメン平塚大神店は【国道沿いの田んぼの真ん中】
に建っている!!
そこにそびえたつかかしの看板…まさに【山田の中の1本足のカカシ~♪】×2
山田うどんはその“きょうだい”分にもお客の数が勝っている。(ラーメン店
のほうはコンビニ寄りに駐車しているのも含めて7-8台程度)
まったく、仁義も何もあったものじゃない。
ついでに言うと、山田うどんの隣には丼物チェーン【なか卯・129平塚大神店】
がある。こちらの駐車場も大きい。しかも24時間ドライブスルー…なのに駐車場
には普通乗用車3台程度。
先週のマクドナルドに引き続き、ヤマダはなか卯にも圧勝しているのであった。
〔子連れ客にもやさしい“ザ・ロードサイド”店〕
いよいよ店内へ。
「いらっしゃいませ!!」
店員さん(勿論女性)全員に挨拶された。おぉッ、はじめからなんか違うぞ。
中は広い。少なくとも先週の厚木下荻野店より広い。
座敷席・3、8席のU字型カウンター、(長机の)8席カウンター、4人掛けテーブ
ル・5、2人掛けテーブル・1…8割くらい席は埋まっていた。
「あちらの隅の2人テーブルにどうぞ!」と、店員さんに案内された。
平塚大神店店員さんチェック…厨房には3人、接客に3人。全員黒ズボン、黄色
半そでシャツ、紺のエプロン、紺の帽子。店員さんの年齢層は30代前半から50代
後半だろうか(厚木店より若干平均年齢が高そうだ)、ここでもなぜかメガネ着用
率が高い。
テーブルには…えっ、割り箸ッ!?(厚木店は箱に入った“塗箸”だった)
客層は男性客がやはり多い。ただし、厚木店のような野球のユニフォームは1
人もいなかった。作業着姿多し。食べながら情報交換のような、打ち合わせのよ
うな会話がちょろちょろ聞こえてくる。だから1組の滞在時間が厚木店は20分程
度だったのが若干伸びて25分前後。回転率はその分悪くなるようだが、作業着の
客が立ち去った後には大きな丼が必ず2つ(たまにそれに加えて平皿も1つ、2つ)
残されているのである。1組当たりの“単価”は高そうだ。
座敷席は3つとも家族連れが占めていた。しかも小さな子供連れの家族ばかり。
座敷には幼児いす…店の備え付けの椅子であろう。
仕事の話をしている男性陣の脇で、小さな子どもがグズっている。
ゆったりとした日曜日の昼、ということもあろうが誰一人その子どもの声を
「うるさい」というものはいない。
作業着の男性陣の声と子どもの声、そして店員さんの元気な接客の声…この少
々ザワザワした雰囲気は決して悪くない。客の回転率がいいせいだからだろうか。
明るすぎず、それでいてきれいな店内がすべてをのみ込んでいるようにも思える。
「子どもが小さい頃に出会っていたかった山田うどん…」
私は厚木下荻野店と同じ感慨にふけっていた。
〔今回の注文の品は…〕
今回の私たちの注文の品…
旦那→ミニ豚丼セット(うどん) 400円
私→ミニ玉子丼セット(うどん) 380円
単品で 餃子1皿 180円(2/10から2/26まで1皿180円キャンペーン絶賛開催中!)
ポテまる1皿 100円
合計 1060円也。
「うどんの麺の太さはどういたしましょうか?」
えっ、そんなサービスあるのっ?!(厚木店ではきかれなかったぞ…店によって異
なるのか)確かに壁のポスターには【テイクアウト パンチ 500グラム入り800
円】の手書きPOPと一緒に、【極太麺と普通麺を選べます】というポスターが貼っ
てある。
私は極太麺、旦那は普通の太さ麺を注文した。
麺の太さは極太麺は普通麺の約1.3倍。
噛みごたえが若干でてくる。
それが「どうだい。シコシコだろう」とふんぞり返っているようなコシとは違う
の絶妙なモチモチ感…機会があったらお試しあれ。
私は玉子丼はめったに食べない。生卵かけご飯、半熟ゆで卵、半熟の目玉焼き
に至るまでとにかくトロトロ玉子が子どもの頃から苦手なのだ。
グルメ情報番組でおいしいと紹介する玉子丼は卵がやけにトロトロしている。
その照明でテカテカ光った、トロトロの玉子を「口の中で溶ォけるゥ」などとは
しゃぐレポーターに(丼内の鮮やかな色合いを少々オイシソウと思いながらも)
『単に火が通ってないだけじゃないのっ!!』といつも悪態をついてしまうほどダ
メ。
2月7日のレポTVで「玉子丼がうまい」という情報があった。それからどうして
も食べてみたくなったのである。たとえ「テカテカ・トロトロ玉子」でもミニ丼
なら…そう、どうしてもダメなら旦那と交換すればいいし。
私の目の前に登場した玉子丼は「醤油で調味した黄味色」をしていた。確かに
若干カラザ部分がグシュッとなっているところもあるにはあるが許容範囲、「火
が通っているから安心していいよ」と丼が私を誘っているのである。
一口食べて…うまいッ。グングン私の箸が進む。
時々感じる歯ごたえは何?
まさか(もつ煮込み・パンチに入っていたように)ウ・ド・ン?
…なんとこれが細かく切られていた【チクワ】でした。
ただでさえお出汁がおいしいのにチクワでまたうまみを増している。玉ねぎの
量も火の通りも絶妙…トロ編集長、フェイスブックの情報の通りでした!!
餃子…180円、若干スカスカしてますが贅沢いっちゃいけません。ぜひテーブ
ル備え付けの【餃子ソース】でお試しあれ。そう【餃子のたれ】ではなく【餃子
ソース】。“だし醤油+酢だ”と思うが少し甘酸っぱい。個人的にはラー油なし
でソースだけで味わったいただきたい。
もう一度言います。2月26日まで180円餃子絶賛キャンペーン中!!
ポテまる…100円。弁当に詰める冷凍コロッケサイズのものが5つ。ケチャップ
が添えられている。最初に箸をつけた旦那が突然声をあげて笑い出した。(こん
なこと22年の夫婦生活で初めてのことだった)
「食べてごらんよ。新・食感っ!表現できないッ」
すすめられるまま私も食べてみる…なっ、なんだ!?これは?!
じゃがいもコロッケなのにイモの歯触り、歯ごたえがまったくしないッ。
しいて言うなら…“クリームコロッケの中身を徹底的に網でこしたもの”(色
は真っ白、でもそれが多分ジャガイモ)の揚げ物…
だまし絵のようなコロッケ…
大人は楽しめる、何より子どもが大喜びしそうな一品なのだ。
衣を剥いで中身だけなら3カ月の赤ちゃんの離乳食でも十分イケル!!
1060円で十二分に楽しめた日曜の昼下がり…
(豚丼に関しては値段相当、ということで)
〔ツワモノどもの夢のあと、か…〕
うちの近所の山田うどんで厚木、平塚、ときたら次は秦野、と思っていた。
だが、山田の公式ホームページにはその名前はない。
が、私の記憶には確かに【秦野駅北口から県道二宮秦野線に向かっていく、ゆ
るやかな坂の途中に山田うどん秦野店はある】のだ。
平塚大神店から秦野方面に向かう。イオン秦野店で買い物した後、記憶をたど
り、山田・秦野店を探す…ないのである。というか、あったはずの場所に“シー
トをかぶった新築中の何かしらの建物”が…。
嫌な予感がして帰宅してすぐインターネットで【山田うどん 秦野】を検索す
る。
そこでDreamMusashinoさんというかたが個人の趣味でやっておられる(このか
たどうやら@dribonbon12というアカウントで最近ツィッターもはじめられたらし
い)
山田うどんのページ
http://members.jcom.home.ne.jp/1245884901/YAMA000f.html
というのを発見する。
個人のホームページとはいえ、【山田うどんの過去とその変遷】が公式ホーム
ページより充実?しているように思う。
確かに【山田うどん 秦野店】はそのホームページに名前を連ねている。
場所も私が記憶していたあたりだった。
かつていろいろな店があった今現在、その“ゆるやかな坂”沿いには飲食店は
おろか 店 そのものがほとんどない。
おそれていたとおり【山田うどん 秦野店は 今は無い 】のだ。
DreamMusashinoさんの【山田うどんのページ】をよく読んでいくと、私が20年
前からヤマダを怪しんでいた理由というのがなんとなくみえてくる。
看板が回る直営店、ヤマダ…(本社公式ホームページに名前を連ねているのは
間違いなくこのヤマダ)
看板が回っていないヤマダ…
さなぎ状態(何らかの事情で休業状態)のヤマダ…
謎ヤマダ…
偽ヤマダ…
山田うどんにこんなに種類があるのだ…しかも「謎ヤマダ」「偽ヤマダ」にい
たっては数枚写真も掲載されている…そのヤマダたちこそ、まさに私が怪しんで
いたヤマダ、だ!!
私は先週厚木下荻野店にお邪魔するまでは、直営店営業中のヤマダを知らなかっ
たのだ。
今看板を回しているヤマダは厳しい外食産業の戦いの中、生き残ってきた、い
わば“エリートのヤマダ”、なのである。
私の中でいろいろなことがすっきり解決していく手ごたえ…が、しかし、それ
は≪ツワモノどもの夢のあと…≫寂しさも伴うものだったようだ。