2011年9月20日火曜日

「レポ祭」PART2「シャーロック・ホームズの文献」


9/11(日)昼、長野県高遠・仙醸蔵2階にて、ミステリ作家・霞流一さんと書評家・杉江松恋さんによるトーク、「レポ祭」PART2『シャーロック・ホームズの文献』が開催されました。

『季刊レポ』では、霞さんは「団地人 アカバネングラフィティ・激場版」を、杉江さんは「ある日うっかりPTA」を連載中。

しかし、このおふたり、本来のフィールドはやはりミステリなのであります。ミステリの王道中の王道である「シャーロック・ホームズ」シリーズを、この日のトークではしっかりナビゲート。現代の実作者として、作者であるコナン・ドイルの内面にまでふみこんだコメントや、「ホームズ」以前・「ホームズ」以後のミステリの系譜の紹介、「ホームズ」翻訳各社版の比較など、ディープでありながらも軽妙なトークを通じて、参加者全員が「ホームズ」の魅力を再発見した1時間半でした。

「最近、『シャーロック・ホームズ』シリーズがまたきている......!」
霞さんからいただいた「ホームズ」読書案内リストをこちらにも掲載しておきます!!

杉江セレクト
ベスト「ガリデブが三人」(『シャーロック・ホームズの事件簿』収録)
ワースト「第二の血痕」(『シャーロック・ホームズの生還』)

霞セレクト
ベスト「アベイ荘園」(『シャーロック・ホームズの生還』)
ワースト(とは言いつつ好きな作品)「這う男」(『シャーロック・ホームズの事件簿』)

霞&杉江セレクト
これだけ読めばいいホームズ(この他は、興味がわいたらどうぞ)リスト
『シャーロック・ホームズの冒険』収録作品すべて。
『シャーロック・ホームズの回想』からは、
「銀星号事件」「黄色い顔」「株式仲買人」「グロリア・スコット号」「マズグレーヴ家の儀式書」「ライゲットの謎」「最後の事件」(ホームズの兄を確認したければ「ギリシア語通訳」)
『シャーロック・ホームズの生還』からは、
「空家事件」「ノーウッドの建築業者」「踊る人形」「アベイ荘園」
『シャーロック・ホームズの事件簿』からは、
「サセックスの吸血鬼」「ガリデブが三人」「ソア橋の怪事件」(ゲテモノ好きならば「這う男」「ライオンのたてがみ」も)
長編は「四人の署名」「恐怖の谷」

※写真は小野田麻里さん撮影。

「高遠・本の町をつくる会」のサイトにもレポートがアップされています!
「レポ祭」PART2終了

(木村カナ)

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